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2006年1月11日 (水)

右卵巣、子宮温存の可能性

告知を受けた翌日から精密検査が始まりました。

病理検査で見つかった悪性細胞は、一応左卵巣から摘出したことになってましたが、なんせ手術の時点で私のお腹は膿だらけだったために「どこか遠いところ(胃や肝臓)から流れてきたかもしれない」可能性も捨てきれず、「原発不明ガン」との診断を受けました。

なので、胃の内視鏡検査にはじまり腹部エコー、直腸検査、大腸の内視鏡検査等、あわただしく調べ始めました。

退院が間近とばかり思っていたのにこんなことになってしまい、この時の私の気分は最高に鬱でした。

今まで親の前でほとんど弱音を吐いたことはありませんでしたが、この時ばかりは

「Kさん(相方)とお義母さんに申し訳ない。一体どうしたらいいのか。」

と見舞いに来る実家の母に泣きついてばかりいました。

でも、最初はそんなことを言っていたのにいつのまにか

「私なんかと結婚したあの人(相方)が悪い」

に摩り替わっており、いつものように相方のせいにして母の笑いをとっていました(苦)。

検査が半分終った日の夜、主治医が回診のために病室に来ました。

私は半分あきらめていましたが、

「先生、子宮があれば子供は産めるんですよね。」

と唐突に聞いてみました。

「子宮だけなら他人の子しか産めないよ。」

こんなことを真顔で言うので、U先生ってやっぱクソ真面目だな、と思いつつ話を続けました。

「実は、不妊治療を受けていたクリニックに受精卵を凍結保存しているんです。卵巣はムリでも子宮は温存できませんか?」

ガンの治療が終れば卵巣を失っていても、子宮に受精卵を移殖したらまだ可能性はあるはず・・そう訴えました。

帰ってきた答えはやはり「命が一番大事だから」という決まり文句でした。先生は複雑な表情で病室を出ていきました。

3日ほどして、主治医が病室に来て私に言いました。

「医局の先生全員でKさんのことについて話し合ったんだけど、もし左卵巣にガンが限局しているのなら、4月の手術はとりあえず左卵巣を摘出するだけにしましょう。でも、今後検査で転移が見つかったらムリだけど。右卵巣と子宮を温存すると、その分再発や転移のリスクが高くなるけど、それでもいいんかな?今後また手術の可能性も出てくるけど、それでもいいの?」

確かに、4月の手術の時に子宮も両卵巣も一度にとってしまえば今後の不安は確実に小さくなる・・でも、温存した結果再発したら、そのときは腹をくくって全部とってもらえばそれで納得できると思う・・そして、何よりも今すぐに全部失うことは怖い、たとえ今後出産しなくてもそうしたい、と正直に話しました。

今後の検査結果次第だけど、そういう方向(温存)で検討してみましょうか、と主治医は言ってくれました。

私の左卵巣は既に破裂して「悪いもの」は腹腔内に飛び出してしまっているから、卵巣、子宮の温存はできない、とうのが「治療上のマニュアル」に沿った考え。これはギリギリの選択だけど、医局の先生達が私の気持ちを尊重してくださったことに深く感謝しました。

家族にもそう話して納得してもらいましたが、母だけは

「子供はもういいんじゃないの・・?」

と複雑な顔をしていました。

検査結果を待つよりも早く、一時退院して約三週間後の手術に備えて英気を養うことにし、追加検査は外来で受けることになりました。

腸の回復は万全じゃなかったけど、

「自宅では消化の良いものを食べる」

ことを約束して5週間ぶりに自宅に戻りました。

続く

******きょうのごはん******

0111 炊き込みご飯、ごぼうハンバーグetc・・。

炊き込みご飯は大好きなので、色々具を変えて試してみるのですが、いつも

「アレ入れるの忘れたっ」

ということが後で発覚します。

今日はこんにゃくがあったのに、入れるの忘れました・・。

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コメント

今日も美味しくて身体によさそうなメニューですね。

ところでっ。
私事で恐縮ですが、当方は原発が子宮がんで、それが卵巣に転移し、さらに子宮筋腫もあり、骨盤内は結構ややこしいことになっていました。
子宮も卵巣も温存するというレベルの状態ではなかったので、自分を責めつつ手術。
子宮を無くすか命を無くすかの二者択一でした。

さまざまな考え方が錯綜する中、最後に結論を出すのは自分、結果を出すのも自分ですよね。

投稿: yann | 2006年1月12日 (木) 00時42分

そうですよね。私は結局温存を選びましたが、それでも本当にこれでいいのか悩みました。でも選択肢があったことをプラスに受け止めないといけないって思うんです。
yannさんのおっしゃるとおり、最後に結論を出すのは自分なので、もっとちゃんとしないといけないなって思うんですけどね・・。

投稿: カラカラ | 2006年1月12日 (木) 07時47分

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