« バーゲン!! | トップページ | 告知について »

2006年1月 4日 (水)

闘病のはじまり

私にとって、この病気(卵巣ガン)が発見されたきっかけは「不妊治療」でした。

ゆえに、先ず「不妊治療」について語ることが必要だと思います。

私達は新婚当初3年ほど、子供のいない共働き生活を満喫しました。しばらく子供はいらないって思っていたほどでした。

そんな私でしたが不妊治療専門クリニックの門を叩き、あらゆる検査をした結果、

「原因不明の不妊」

と診断され、長い治療の中で

「自分は出来にくい体」

と知ってしまったがゆえに、

「出来ないのならいらない」

のではなく

「出来ないのなら方法を尽くして頑張らないと」

という思いにシフトしてしまいました。

「妊娠」がいつの間にか私の「目標」になってしまい、「高い壁」でありつづけ、毎月一度は「落胆と失望」を繰り返す・・時にはなんの落ち度も無い相方をなじり、友人関係までもいびつにし、精神的にも不安定な時間が長く続きました。

何度何度も

「私は本当に子供が欲しいのか?」

「私があきらめたら、この人(相方)が父親になれなくなってしまう」

「(相方がひとりっこなので)お義母さんに孫の顔を見せてあげないと」

「もう治療をやめたい」

と、仕事を辞めてからも自問自答を繰り返す日々が続きました。

人工授精も6回失敗し、気がつけば、治療開始からも3年も経っていました。

そしてこれが最後の治療と決めた昨年1月の体外受精。

その時、左卵巣は卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)になっていたけど、医師のすすめもあって妊娠を優先。左卵巣に溜まった血液を採卵用の針で抜いてみましょう、という医師の言葉を信じ、すべてを治療に託しました。

連日の通院とホルモン注射で、両卵巣は大きく腫れあがり、下腹部が大きく腫れ上がりました。

「体外受精失敗」は、激痛と共に始まった生理で知りました。

その腹痛もクリニックの

「ただの生理痛と思いますから、ピルを飲んで安静にしてください」

という言葉を信じ、自力で歩けなくなるまで自宅で我慢しました。

耐え切れず駆け込んだ先のT市立病院で下された診断は

OHSS、卵巣過剰刺激症候群(不妊治療の副作用)。

ショックで呆然とする私に入院をすすめる医師。

「妊婦さんとは絶対に一緒の部屋にしないでください」

って泣いて訴えたっけ。

結果、具合は一向によくならず、緊急手術したら左卵巣が破裂してお腹中膿だらけになってて、原因はおそらく、左卵巣の血を抜こうとしたときの針についた細菌が感染したのかもしれない・・って。

でもこの手術がなければ、私の「本当の病気」はお腹の奥にかくれたままで、発見が困難な卵巣ガンが、奇跡的に早期で発見されるという幸運に見舞われることもありませんでした。

治療にめげそうになったとき、前の職場のKさんが、かけてくれた言葉。

「子供が欲しい、っていう気持ちがこうやって病から救ってくれたんだから、今まで不妊治療を頑張ったことは間違ってなかったと思うよ。」

失意のどん底にあった私を救ってくれました。

それでも尚、この件は「忘れてしまいたい過去」であり、大きなトラウマとなって長い間私を苦しめました。

本当は、不妊治療の詳細についても記述すべきかと思いますが、今なお「つらい体験」であり、今後の方針も決めかねている状態なので、その点は割愛させていただきます。

後日ゆっくり記述できる日がくれば、そうしたいと思います。

・・・・・・本日のディナー・・・・・・

Renkon れんこんのはさみ揚げ、頂いた干物、味噌汁etc。

なぜか冷凍庫に大量の挽肉があったので、はさみ揚げのついでにミートボールもたくさん作って冷凍しました。相方のお弁当には、しばらくこのミートボールが登場するでしょう(笑)。

|

« バーゲン!! | トップページ | 告知について »

コメント

私も「産まない」のと「産めない」という言葉の違い、重さに、病気をしてから気が付きました。気が付くのが遅かった世ね。

投稿: きゃんべる | 2006年1月 4日 (水) 23時50分

人生思いどおりに行かないこともある、っていうことを体感した思いです。弱者の立場になってから、得るものも大きかったです。

投稿: カラカラ | 2006年1月 5日 (木) 07時21分

自分が痛い目に遭わないと、他人の痛みもなかなかわからないんですよね。
失ったものも大きかったけれど、得たものも大きかったように思います。
今の私はたぶん病気前よりイイオンナだすー。

投稿: yann | 2006年1月 5日 (木) 11時40分

私も「病気前よりイイオンナ」目指して苦闘中です(^^)
先日会った友人には、
「色が白くなった」
と言われ、小躍りしました(笑)
よくよく考えてみれば、夏の間ほとんど病院にいたせいかもしれませんが・・(^^;

投稿: カラカラ | 2006年1月 5日 (木) 14時29分

私は現在不妊治療をしています。自分の周りがどんどん妊娠をしていく中で、「子供」に対しての執着心が膨らみました。自問自答を繰り返す日々、「みんなに子供ができるから、私も子供がほしいのか?ブランドバッグの様にみんな持っているから私もほしいと思うのか?」など悶々としていました。私も両方の卵巣を手術しています。卵管は残せ、幸運にも機能しています。抗癌剤の話も出ていましたが、使用するほどではありませんでした。頑張っている方に頑張れとは言いません。自分のペースで進んでください。応援しています。

投稿: ゆい | 2007年2月16日 (金) 15時58分

ゆいさん
コメントありがとうございます。
私もかつて、ゆいさんと同じように「自問自答」していた時期がありました。
お気持ちは痛いほど分かります。
治療を前向きに頑張ってらっしゃるお姿、こちらこそ応援せずにいられません。
自分のペース・・そうですね。これがとても大事なんですよね。
ありがとうございます。頂いたお言葉、とても心強く感じています(^^)

投稿: カラカラ | 2007年2月17日 (土) 20時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 闘病のはじまり:

« バーゲン!! | トップページ | 告知について »