2006年2月 1日 (水)

治療方針変更?

翌日の朝、軽い胸焼けがします。

「ついに副作用きたか??」

嫌な予感がしますが、それ以上の変化なし。若干筋肉痛と足が重いくらいかな?

連日看護師さんたちに体調を聞かれますが、大丈夫のようです。

「すごいねー!Kさんはすっごい我慢強いと思ってたけど、ホントに強いですねー。」

・・・・どうも私は「健康体」のようです。

だって、2月の入院の時の辛さといったら・・。あれ以上の苦しみは・・。

あの時・・。一番辛かったのは、激痛で悶絶しながら不妊治療先のGクリニックに行った時。看護師さんたちに抱えられながら回転する診察台に乗せられた時・・。激痛で院内に響き渡るほど絶叫したっけ。。待合室でひとりで待ってた相方は、たまらなかっただろうに。

泣きじゃくる私に対して、G医師は

「ちょっと落ち着いてくれる?泣いててもわからん。」

って。冷たい。

あげく、エコーで見ても「卵巣は腫れてないしどこも悪くない」から、生理痛がひどいだけでしょう、って・・。あれだけ痛がってるのに、なぜすぐにT病院を紹介してくれなかったのか・・。卵巣は明らかに腫れていて、すでに破裂していたというのに・・。自宅で苦しみ、一体何度吐いて、何回トイレに這って行ったことか・・。

5日遅れてひどい状態でT病院にかけこんで、重症感染症になって以来、看護師さんたちには、

「Kさんは我慢しすぎるから、しんどい時は我慢しないでください!」

ってしつこく言われるようになってしまったのです。

話がそれました。

つまり、今回もしょっちゅう

「副作用、ホントはしんどいのに我慢してるんじゃないですか?」

って疑われてたですが、別にそうじゃなくてホントにたいしたことなかったんです。

なんだ。こんなもんか。

ほっとしていると、主治医のN先生が来ました。

「実はKさんに相談したいことがあるんですけど・・。」

??

「Kさんの2月からのカルテを見させてもらったんですが、化学療法は3クールの予定になってますよね。前の主治医が、不妊治療のことを考慮してそうしたんだと思うけど、私としては6クールきちんとしたほうがいいと思うのよね・・。」

思わず

「えー?嫌ですよ。そんなん。」

と本音が・・。だって、3クールと6クールとでは雲泥の差が・・。単純に治療が倍になるってことか??

「化学療法で成果を挙げるためには、3クールと6クールやるのでは全然成果が違うんですよ。再発のリスクを考えると、絶対6クールやっておいたほうがいいと思うんです。3クールよりせめて5クール、念を押して6クール。成果の違いは歴然としてます。今もし3クールで治療を辞めてしまって再発したら、もう一度治療をやり直すことになってしまうんです。

今は妊娠することよりも、確実に病気を治すことを考えてみてはどうですか?中途半端に3クールやっても、もったいないだけですよ。」

・・正直私は、早く子供が欲しくて「3クール」を望んだんじゃない。とにかく早く治療が終わって欲しかったし、U先生自ら短い治療プランを出してくれたので「渡りに船」の心境で受け入れてしまった・・。確かにN先生の言うことはもっともだったけど、最初に3クールと言われていただけに、ショックというかなんというか・・。

いきなり治療方針をくつがえされたことと、私の甘さを指摘されたような気がして、思わず涙がでてきてしまいました。(ヘタレ)

N先生は、3クール終るまでにもう一度考えましょう、ご主人ともよく相談して決めましょう、と言って出て行きました。

気を取り直して部屋の洗面で手を洗っていると、隣のベッドから

「大丈夫?」

と声がしました。振り返ると、思わず息を呑みました。その女性は髪の毛が全く無いのです。明らかにガン患者です。

「先生の話、聞こえてしまったんやけど・・。病気は辛いけど、難しいことは医者にまかせて、とにかく自分は治ると信じて出来ることだけ頑張ればいいんよ。」

って。

話を伺うと、もう4年も化学療法を続けているらしいのです。大腸がんを患い、今回は卵巣ガンで婦人科病棟に移られたようです。

Tさん。お年は56歳。義母と同い年、ご主人と2人暮らしです。

私は35歳まで不妊治療を頑張ったけど、あかんかったわー、今は40過ぎでも産めるから、アンタはまだまだいける!とか、ご自身の話を踏まえながら最後は私が励まされっぱなしでした。

入院中、あまり不妊治療のことを言われたくなかったのですが(実際嫌な思いもたくさんしたので)なぜかTさんの言うことは素直に耳を傾けることができました。

そんなこんなで順調に1クール目が終了。

しかし、この1クール目に苦しい思いをせず治療をナメてしまい、2クール目からは大変な思いをしてしまったのです・・。

それどころか私の脳裏にあったのは、Tさんの頭のことばかりです。

「あー、私もあんな風に抜けるのか・・。」

一時退院後は外来で血液検査を受け、白血球の数値を検査します。

案の定、外来では白血球の数値が2000まで下がりました。好中球は29%。

N医師に、もうどこにも寄り道せずに、まっすぐ家に帰ってくれと言われる始末。免疫がかなり落ちていて、病気に感染しやすい状態になっているんだとか。

ああ、確実に薬がまわってるってことなのか・・。でも自覚症状は全くなし。

3日連続で外来でノイトロジン注射を打ってもらい、白血球の数値を上げました。

退院とはいえ、憂鬱な気分で一杯です。

続く

******きょうのごはん******

020201

くじらの竜田揚げ れんこんの黒酢炒め 切干大根 ポトフ 五穀ごはん

実家の母に、

「もっと栄養つけて太りなさい!」

と怒られ、くじらを手渡されました。(よく考えるとオカシイですよね・・)

相方と私はくじら大好きなので、大歓迎♪

そういえば昔給食によくでたな。(年がバレる)

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1クール目スタート!

とうとう始まってしまいました。

とても緊張します。

前日から点滴で水分を通して、早朝からスタートです。(スケジュールは1/31に記載)

今日は木曜日なので、主治医のN先生は病棟番。化学療法は主治医の監視下におかれるので、N先生が担当しているガン患者は月曜か木曜に化学療法が行われます。

人数も限られていて、一応一日2人までとか。病院側の管理体制の都合で色々あるんだって。

いつも点滴針は看護師が腕に打ってくれるのですが、化学療法の時の点滴針は必ず医師が打つようです。失敗して血管の外に薬が漏れたら、炎症起こして大変なんだそうな。ふーん。。

・・と思っていると、するするとカーテンが開いて見たことも無い女医さんが。

「研修医の○○といいます。今日はKさんの点滴の用意にきました♪」

げげっ・・。いかにも大学出たてのよーなコムスメ(失礼・笑)といった感じ。耳にはシャネルのピアス、足は黒の網タイツ。婦人科病棟じゃなかったら、間違いなく男の病人は血圧が上がる(もしくは病気が治る)かもなー・・などと、いけない妄想をしながら手を差し出す私。

予想通り?うまく針が入りません。もう痛いのなんの・・。3回目でやっと成功してくれました。。たのみますよ、マジで・・。

さて、抗癌剤を打つ日は必ず担当看護師が一名つきっきりで対応してくれます。

記念すべき?初回の担当看護師は、3年生看護師のTさん。とってもおだやかで優しい。

前日のブログで書いたとおり、タイムスケジュール通りきっちり点滴を落としていかなければいけないので、あまり歩き回ることもできません。なので、おとなしくベッドに横になるか音楽聴きながら本を読んで過ごします。

12時にいよいよタキソールを入れるあたりから、周囲があわただしくなります。

抗癌剤で心臓がショックを起こさないかを監視するため、ポータブルの心電計を装着します。血圧も30分ごとに測定。

Tさんは私の様子をうかがいながら、実に手際よく進めていきます。

「これが抗癌剤?なんか、泡が立ってるけど(笑)」

「脱毛ってどんな風に起こるんかなあ・・。コロコロ用意したほうがいいよね・・。なんか、恐怖・・。」

T看護師は私のうっとうしいつぶやきにも、いちいち微笑んでうなずきます。手が空いたときは側に座って、私の話に耳を傾けてくれます。

「実は私の母、私が学生の時にガンで死んじゃったんです。」

T看護師は、静かにお母様との思い出をゆっくり語りだしました。

当時、一人っ子だった自分が母につきっきりで付き添ったこと、母にたくさん我がままを言われ腹が立ったこと、でも今になってみると、聞いてあげる事ができて良かったと思っていること・・。

勝手な想像ですが、彼女が看護師になる道を選んだのは、お母様への献身的な介護の体験が影響しているのかもしれません。

語弊があるかもしれませんが、立派な看護師になったTさんを見ていると、お母様の死はきっと無駄じゃなかったのでは、と思えてしまいます。お母様の魂を、Tさんは受け継いだんだろうなあって・・。

Tさんは、私が脱毛の不安を訴えていると、

「母は脱毛した時、とても気持ちが良いと言いながら、いつも家のなかでは坊主頭で歩き回っていたんです。だんだんそんな自分になれてきて、洗濯物を取りに庭に出る時もそのまんまでした。でもある日、隣のマンションのベランダにいた奥さんと目が合って、相手が母の頭を見て驚いて固まったって、よく笑って話していましたよー・・。」

と懐かしそうに話してくれました。

点滴は順調に進んでいきます。

Tさんのおかげで時間通りに終了しました。

特にしんどくもありませんが、顔がほてるような気がします。熱は37度。

どうやら、タキソールに入っているアルコールに反応しているようです(笑)。こんな時に酔ってどうすんねん!?

あまり食欲がわかないので、夕食は少ししか口にしませんでした。早く体内から薬を排出するように、水分を意識して取るように指示されたので、お茶を飲んで寝ました。

明日からどんな副作用が出るのか怖いです・・。

続く

******きょうのごはん******

020102

スペアリブのバルサミコ煮込み きのこのマリネ ポトフ

今日は少し気合を入れて煮込みました。なぜなら、今日は入籍して丸8年の記念日だからです。(結婚記念日は5月)エヘヘ。

******きょうのケーキ******

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レモンシフォン 甘みが足りなくて、少々すっぱい仕上がりになってしまいました・・。

こういう時は、豆乳生クリームでごまかしましょう(笑)。

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