2006年1月11日 (水)

PET-CT

一時退院後は、ほとんど家でまったり。

術後の経過は悪く、食事の際に腹部の鈍痛が頻繁に起きるので(雑炊とかばかり食べていたのに)体調はその日にならないとわからない位不安定でした。

ある日主治医のU先生から電話が。

「精密検査の結果、特に卵巣以外で疑わしいところは見つからなかったけど、念のためPET-CT検査を受けてください。」

って。

PET-CT?何のことかよくわかりませんでしたが、早い話が「CTで全身の断面の画像写真を撮ってガンの位置や有無を見つけることができる」という素晴らしい検査装置らしいのです。(リンクのHPで内容をご確認ください)

日本にまだ数台しかないスンゴイやつらしいです。

一番近い神戸の病院は予約で一杯だから京都の病院へ行って下さい(空きがあるから)ということになり、武田病院画像センターへ。

話の最後に

「先に言っておくけど、検査代は10万くらいするからそのつもりでね・・。」

検査で10万?!ひるむ私に、

「命にかかわることなんで・・。」

って。ハイハイ、ワカリマシタ。

で、私は多分治療の一環としての検査だから保険が効くだろうってことで(一般の人がこの検査を受けても全額自己負担)多分3万くらい、とのことでした。先に言ってくださいよ・・全く。。

それでも保険適用にしてもらうために、念のために今までに撮ったCTやMRIのフィルムを大量に持っていく羽目になりました。

私が1人で京都に行くことを母が心配するので、一緒に来てもらいました(いい年して意外と過保護です)。

目的地の武田病院はJR京都駅のすぐ近く。院内は、デザイナーズホテルのように綺麗です。

で、明らかに「病人」なのは私1人。あとは、紹介か何かで検査しにきたオッサン2人です。なんかこの人たち、京都のエライさんかなにかのようで、病院の人がつきっきりで説明したり挨拶したりしてました。

検査用のイマイチな作務衣をきて待合室に。部屋には血色のいい脂ギッシュなオッサン2人にまじって、貧相で枯れた感じの三十路女がひとり。部屋には島倉千代子の「人生いろいろ」が流れていました。(もちろん空耳です)

検査の細かい流れを書くと話が長くなるので省略します。(是非リンクのHPを見てください。面白いです。)

で、お目当てのPET-CTはどんなもんかというと・・。

当人は指示に従って動くだけで、痛くも痒くもありません。ただ、検査装置に横になると検査特有のゴゴゴゴゴ~っていう轟音がします。(普通のMRIよりスゴイです)

「被爆してるなー」

っていう感覚はありません(当たり前です)。ただ、検査終了後何時間かは乳児に触れるな、とか説明書に書いてあったので(多分)、なんとなく気味が悪いのは事実です。

検査結果はT市立病院に送ってもらうことにしました。

おそるおそる会計に行くと、保険分合計は86,420円で自己負担は25,930円でした。ホッ。。

数日後主治医から自宅に電話があって、相方とふたりで外来に行きました。

気になるPET-CTの画像フィルムを見ると・・

黒いフィルムに白く写った私の貧相な骨組み。それに光を当てると左卵巣だけが「真っ赤」に写っていたのです!

「画像を見る限りでは、ガンは左卵巣に限局しているみたいですね。」

ヨカッタヨカッタ・・。しかし、こんなにリアルに写るなんてスゴイ・・。写って喜んでいいのか悪いのかわかりませんが・・。でも、腫瘍マーカーはあきらかに異常値なのに、PET-CTでも何も写らないこともあるらしいです。素晴らしい装置を持っていても、使いこなす技師と医師がいなければ宝の持ち腐れなのですね。

こんなにいいものなら、もっとたくさんの病院に造ってくれたらいいのにと思うのですが、PET-CT装置が高額なのはもちろんのこと、この環境を作るのに(放射線の被爆に耐えうる壁とか)数十億かかるみたいです。あと、対費用効果とか。。

ほんと、うちの自治体も無駄な経費を削減して、こっちの分野に公金を投入して欲しいものです。

というわけで、4月の手術は「左卵巣のみ摘出」になりました。次回入院は4月4日。手術は4月6日。

相変わらず腹部の鈍痛は治まりません。豆腐等のやわらかいものばかりだとマシですが、気が緩んで固形物を食べると決まって痛くなり、半日横になって過ごす日を繰り返しました。

私はもともと痩せ体質で、普段は164cm、47㌔、うすくてヒョロっとした感じでした。(痩せててうらやましいと言われますが、はっきりいって色気などありません)

重症感染症を起こした時は、腹部が腫れあがっていたので52㌔ありました。なかなか太れない(当人にしたら歓迎できるものではないのです)体質だけに、これは自分にとって「ありえない数字」でした。よく考えると、腹部の膿と卵巣の肥大だけで数週間で5㌔も太ったようなのです。コワイです。

で、手術が終るとみるみる痩せていき、あっという間に38㌔になってしまいました。身長が割りと高いせいか、この体重では何をやっても息切れがします。故・本田美奈子.さんは、これくらいの身長と体重で舞台に立っていたのです。信じられません・・。おしりはしぼんだ風船のようで、胸はフライパンの蓋みたい・・まるで老女のようです(もともとたいしたことないんですが・・)。

しかも、食べて太りたいのに食べれない・・。こんな状態で3週間後にまた手術なんて、大丈夫なんだろうかと、相方と不安で一杯でした。

続く

******きょうのおかず******

011202 まぐろとアボガドとろろ付、水菜と舞茸の炒め物、切干大根、わかめの味噌汁。

まぐろは表面だけ焼いてたたき風にしました。共働きの頃は、こんな面倒クサイ事絶対しませんでした。社会復帰後にすごい落差が出そうで、今からコワイです(苦)。

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右卵巣、子宮温存の可能性

告知を受けた翌日から精密検査が始まりました。

病理検査で見つかった悪性細胞は、一応左卵巣から摘出したことになってましたが、なんせ手術の時点で私のお腹は膿だらけだったために「どこか遠いところ(胃や肝臓)から流れてきたかもしれない」可能性も捨てきれず、「原発不明ガン」との診断を受けました。

なので、胃の内視鏡検査にはじまり腹部エコー、直腸検査、大腸の内視鏡検査等、あわただしく調べ始めました。

退院が間近とばかり思っていたのにこんなことになってしまい、この時の私の気分は最高に鬱でした。

今まで親の前でほとんど弱音を吐いたことはありませんでしたが、この時ばかりは

「Kさん(相方)とお義母さんに申し訳ない。一体どうしたらいいのか。」

と見舞いに来る実家の母に泣きついてばかりいました。

でも、最初はそんなことを言っていたのにいつのまにか

「私なんかと結婚したあの人(相方)が悪い」

に摩り替わっており、いつものように相方のせいにして母の笑いをとっていました(苦)。

検査が半分終った日の夜、主治医が回診のために病室に来ました。

私は半分あきらめていましたが、

「先生、子宮があれば子供は産めるんですよね。」

と唐突に聞いてみました。

「子宮だけなら他人の子しか産めないよ。」

こんなことを真顔で言うので、U先生ってやっぱクソ真面目だな、と思いつつ話を続けました。

「実は、不妊治療を受けていたクリニックに受精卵を凍結保存しているんです。卵巣はムリでも子宮は温存できませんか?」

ガンの治療が終れば卵巣を失っていても、子宮に受精卵を移殖したらまだ可能性はあるはず・・そう訴えました。

帰ってきた答えはやはり「命が一番大事だから」という決まり文句でした。先生は複雑な表情で病室を出ていきました。

3日ほどして、主治医が病室に来て私に言いました。

「医局の先生全員でKさんのことについて話し合ったんだけど、もし左卵巣にガンが限局しているのなら、4月の手術はとりあえず左卵巣を摘出するだけにしましょう。でも、今後検査で転移が見つかったらムリだけど。右卵巣と子宮を温存すると、その分再発や転移のリスクが高くなるけど、それでもいいんかな?今後また手術の可能性も出てくるけど、それでもいいの?」

確かに、4月の手術の時に子宮も両卵巣も一度にとってしまえば今後の不安は確実に小さくなる・・でも、温存した結果再発したら、そのときは腹をくくって全部とってもらえばそれで納得できると思う・・そして、何よりも今すぐに全部失うことは怖い、たとえ今後出産しなくてもそうしたい、と正直に話しました。

今後の検査結果次第だけど、そういう方向(温存)で検討してみましょうか、と主治医は言ってくれました。

私の左卵巣は既に破裂して「悪いもの」は腹腔内に飛び出してしまっているから、卵巣、子宮の温存はできない、とうのが「治療上のマニュアル」に沿った考え。これはギリギリの選択だけど、医局の先生達が私の気持ちを尊重してくださったことに深く感謝しました。

家族にもそう話して納得してもらいましたが、母だけは

「子供はもういいんじゃないの・・?」

と複雑な顔をしていました。

検査結果を待つよりも早く、一時退院して約三週間後の手術に備えて英気を養うことにし、追加検査は外来で受けることになりました。

腸の回復は万全じゃなかったけど、

「自宅では消化の良いものを食べる」

ことを約束して5週間ぶりに自宅に戻りました。

続く

******きょうのごはん******

0111 炊き込みご飯、ごぼうハンバーグetc・・。

炊き込みご飯は大好きなので、色々具を変えて試してみるのですが、いつも

「アレ入れるの忘れたっ」

ということが後で発覚します。

今日はこんにゃくがあったのに、入れるの忘れました・・。

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