2006年1月25日 (水)

退院の日

退院日の朝。

U先生が回診にやってきました。

私は立ち上がって、

「本当に夫婦共々お世話になりました。ありがとうございました・・。」

色々お礼の言葉を用意していたのに、こう言うのが精一杯・・。U先生も、

「こんな中途半場な形でKさんたちを置いていくのは、心残りなんですが・・、本当に申し訳ありません。でも、これからが本当の闘いなんですよ。腹くくってがんばらないとダメですよ!」

って。

やっぱ化学療法って大変なんですか?って今更のように聞くと、そりゃもう・・苦しいと思うけど、命がかかってるんだから・・でも大丈夫、Kさんのご主人さんならきっと支えてくれますよ、って・・。

今日は朝から手術なので、お顔を見るのは最後かもしれませんっておっしゃるので、深々と最後のお別れの挨拶をしました。

U先生は一旦去る素振りを見せながら、もう一度カーテンを開けて、

「あ、そうそう。元気な赤ちゃんが産まれますように・・応援してますからね。」

って、ガッツポーズを作って笑顔を見せてくれました。

わー・・。そんな事今言わないでくださいよ・・。U先生、最後までアツいわ・・。思わず涙がこぼれそうになりましたが、我慢してうなずきました。

退院の準備のため身辺整理をしていると、看護師のMさんが次回の外来の説明などをしにやってきました。

「やっぱ、次回の入院までにかつら用意しておいたほうがいいかなあ・・。元気なうちに用意しないとアカンよね・・。」

私が不安げに言うと、病院が特定の業者を斡旋したりとかは無いけど、一応ネットで検索して調べておきました・・って言いながら、医療用のかつらメーカーを紹介してくれました。

「第1クールが終了して、自宅に戻っている間に脱毛が始まると思いますから、早めに準備しておいたほうが気が楽かもしれませんね・・。」

「・・そうやね。元気なうちに探しとくわ。」

とりあえず今回の入院は、「なんとかゴールデンウィークまでに退院」という目標が達成できました。

心配な事は、新しい主治医にどんな人がやってくるのかということ。今後長い付き合いになるから、明るい先生だったらいいなーって、相方と話しながら帰路に着きました。

続く

******きょうのおかず******

012602 牡蠣とほうれん草のグラタン サラダ 味噌汁etc・・

グラタンは私の大好物なので、頻繁に登場します。中でも牡蠣は大好物♪

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病理の結果

4月26日朝。

主治医のU先生が回診に来ました。開口一番、

「病理検査結果がでました。お待たせしました。」

のセリフ。

実を言うと、翌日はもう退院予定日。何よりも、5月に交代する新しい主治医に聞くよりも、U先生の口から聞きたかったので、病理の結果報告が退院までに間に合ってよかったです。

「前回同様に、他院の病理の先生(大学病院の恩師)にも病理標本を見せに行ってきました。左卵巣は綺麗に切除できましたが、破裂していたことと、一部に増殖能が高い組織があること、年齢が若いことを考えると化学療法は必要です。・・・・」

詳しいことは相方にも説明したいとおっしゃったので、相方が夜やってきてからもう一度聞きました。

U先生のプランは、3週間に1回抗癌剤を投与する治療。入院は1回9日間。残りの12日間自宅療養。これを3クール繰り返し。

つまり私の場合は、3週ごとの水曜入院、翌日の木曜に抗癌剤投与。あとは入院で体調管理。

てっきり6クールやるものだと思っていたので、正直拍子抜け。

U先生は、私が他院に受精卵を凍結保存しているのなら、あまり全身にダメージを与えたくない。化学療法は通常6クールで成果が出るとされているけど、3クールとりあえずやってみて、マーカーが順調に下がれば一旦終了してみてはどうか。薬が体から抜けるのは半年くらいかかるから、その後体調次第では不妊治療の再開も考えてみてはいかがですか?と言われました。

私は2月からずっと治療続き。短期間で2度手術したせいで、体力も相当ダウンしていました。本当に疲れて果てていたので、正直もう出産のことなどどうでもいいと思っていました。

でも、わざわざU先生がそこまで考えてくれているということと、ただ単純に「治療が短くてすむのならそれに越したことない」という楽観的な考えから、その時はその方針を喜んで受け入れました。

使用予定の抗癌剤は、

タキソール

カルボプラチン

の2種類。卵巣ガンでは今最も多く使用されている抗癌剤です。(TJ療法という)

特にタキソールという薬は、抗癌剤の中でも強烈に「脱毛」という副作用が現れるらしく、この点はある程度覚悟しておいてください、とも言われました。

色々説明を受けた後、27日に一時退院して5月9日に外来、12日に入院してくださいとの指示を受け、退院してもあまりムリしないでね・・等、相方に対しても色々話してくださいました。

相方は、前回の一時退院の時に私が術後腸閉塞で苦しんだので、自宅での食生活がとても心配のようです。でも、今回は開腹手術でお腹の中を綺麗に「お掃除」してもらったので、術後の経過は順調そのものでした。

それでも相方は不安げです。あれこれ質問を重ねます。

「あの、、食事は何を食べてもいいんでしょうか??」

「はい。レントゲンで確認しても、異常ありません。」

「でも、多少は固いものとか消化の悪そうなものは避けた方がいいんですよね?」

「特に心配ないですよ。前とは違いますから・笑」

「イカとかモチとかも食わせてやっていいんですか?」

・・おいおい、イカって・・。確かにモチは私の好物だが(笑)。

U先生は温かい笑顔で

「大丈夫です!しっかり栄養つけて、次回入院に備えてください!」

って断言してくれました。やっと納得して笑顔の相方・・。

U先生ありがとう・・。最後まで相方の心配をしてくれていましたね・・。この3か月間、U先生の励ましのおかげで、どんなに勇気付けられたことでしょう。相方を院内で見かけるたびに、わざわざ声をかけてくださってましたね。本当にありがたかったです・・。

最後に席を立つと、U先生は思い出したように、

「あ、そうそう、Kさん、脱毛のことですごく不安になっていると思うけど・・。僕が去年診させてもらったとある患者さん・・オバちゃんなんやけど(笑)すっごいパワフルな人で、化学療法中毎回入院する度にかつらが変わっててねー。ピンクとかシルバーとか、いつもすごいの着けてやってくるんよ。とても明るい方で、最後まで笑顔で治療を乗り切ったよ。その患者さんには、僕も色々勉強させられましたよ・・。」

って話されました。

さすが関西。すごいオバさまがいるもんです(笑)。でも、私には真似できませんよ~って言ったら、真似はしなくていいけど前向きに行きましょうね・・って。

そうよ。こんな時こそ「関西魂」よ。(意味不明)

ピンクのかつらはムリでも、かわいいパジャマくらいは着れるかも。。少しだけ気が楽になりました。

いよいよ翌日は、待ちに待った退院です。

続く

******きょうのおかず******

012501 1人鍋。

相方は飲み会。お義母さんも私も風邪。なので、今日は家にあるものでそれぞれ1人鍋です。

ゴマ油を少しいれるのが好きです。体がじんわり温かくなります(^^)

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2006年1月24日 (火)

考える日々

術後しばらくは体も疲れているので、頭もボーっとしています。(いつもにも増して)

しかし徐々に体が楽になると、余計なことをついつい考え始めてしまいます。

それは、

「どうして自分はガンになったんだろう?」

っていう事。

今の時代は、2人に1人がガンで死ぬ時代。別に自分がガンで死んでも、何も不思議なことではありません。

でも・・33歳で発病するなんて、ちょっと早くないか?

なぜ子供が欲しかった自分が今、卵巣ガンに?

何が原因?何か悪いことでもしたか?

・・実は、入院前自宅に一時退院していた際、ヒマさえあればネットであれこれ原因探しをしていた私。その様子を見て相方は、

「今は色んな情報あるから・・調べるのは決して悪いことじゃないけど、あまり神経質にならんほうがいいと思うよ。」

って言いながら、自身も

「家族がガンになったら(確かこんな感じの題名)」

っていう本を買って読んだ形跡がありました。2人とも、少々思いつめていたかもしれません。

そんな時、ネット上何回か目にしたのは・・

「不妊治療が卵巣ガンを引き起こす」

という記事。排卵誘発などでムリに卵巣を刺激した結果、卵巣ガンになる可能性がある・・しかし、まだその根拠は解明されていない・・。

でも、本当にそうなった人の話はどこにも出てこないし、根拠のない話なら気にしてもどうにもならないけど・・。

今後の治療の不安もあり、1人になると余計なことを考えて精神的に不安定になったりしました。

そんなある朝、TV画面で目にしたのは・・

JR福知山線脱線事故。なんと、車両がマンションに突っ込んでるじゃありませんか!!

病室の窓から外を見ると、報道用のヘリが上空を飛びまわっています。患者さんも看護師さんたちも、騒然。皆口々に、

「○○は乗ってないやろか??」

と、知人や親戚の名を口にして動揺を隠せません。しばらくすると、けが人がこの病院に運ばれてきました。

そうです。この路線は、まさにこの辺の住民が主に利用しているのです。

私は普段阪急電車を利用しているのであまり馴染がないのですが、知り合いはJRを多く利用しています。

しかも事故の時間帯を見ると、前の職場のIさんが丁度乗ってる時間じゃありませんか!

あわてて前同僚のYさんにメールをして、Iさんが会社に到着してるか確認。。そしたら数本前の列車に乗って無事だったって。。

よかった。。。

次から次へと増えていく被害者の数・・。

私の実家に親戚から電話があって、私が通勤で乗ってたんじゃないかって聞かれたそうです。(これがきっかけで、私がガンで入院していることが親戚に知れることになってしまいました)

ある日突然襲い掛かる事故。。

一瞬にして消える命。

一瞬の出来事で助かる命。

自分はどっち?・・どっちに転ぶかは誰にもわからない。今回の事故のように、避けようのない不幸だってある・・。

平和に生きるって案外むずかしい・・。

じゃあ、とりあえずこれからどう生きようか。相方と2人で・・。

することがないので、いまだかつて考えたこともないことを、たくさん考え続けました。

続く

******きょうのおかず******

012401

大根と鶏団子の煮物  なすの味噌汁 炊き込みご飯

お義母さんまで、風邪気味のようです・・。

相方→私→義母と、順番に汚染されていきます・・。

皆様も、お気をつけて!

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2006年1月23日 (月)

腸の穴をふさぐ

手術中、腸にアクシデントが起こると入院期間はどっと延びてしまいます。

人間の体というのは腸に穴が開いたり損傷したりすると、隣の臓器とくっついて穴を塞ごうとする力があるそうです。これが「臓器同士の癒着」というものを引き起こします。

普通、癒着が無いに越したことはありませんが、この力があるからこそ腸の穴が塞がって早く回復できたりするので、術後にこういう「癒着」が起きるのはある程度仕方ないそうです。

術後は1週間絶食です。腸の穴が塞がるまでじっと待ちます。

この1週間は、本当に長く感じます。今回は術前の絶食を合わせると2週間絶食したので、とてもとても長く感じました。

入院中、食事が出来ないと楽しいことが何もありません。唯一あるとすれば、看護師さんに髪を洗ってもらうことくらいです。

楽しくないって相方に愚痴ると、MP3プレーヤーを買ってきてくれました。(ラッキー!!)

おかげで一日中、イヤホンを着けて本を読みふけっておりました。

相方は、ほとんど毎日お見舞いに来てくれました。といっても、面会時間終了ぎりぎり10分前に、私の着替えのパジャマとパンツを持って駆けつけてくれるのです。看護師さんたちは、わざわざその時間帯の検温等を避けてくれているようでした。恥ずかしい気もしますが、ありがたかったです。

土日ともなると、昼には病室に来て夜は面会終了時間ギリギリまで、ずっと私に付き合ってくれました。

病室にいてもTVを観るくらいしかやること無いのですが、いつもおやつがたっぷり入った(もちろん私絶食。全部相方の分・笑)コンビニの袋をシャカシャカ言わせながらやってくる様子は、よく看護師さんのネタにもされました(^^:

一度、相方がバナナのチョコボールを病室で食べたとき、病室中にバナナ臭が充満してしまいあわてて窓を空けて換気するという、とんでもなく恥ずかしいこともありました。きっと同室の患者さんには「うっとうしい夫婦(又は兄弟)だことっ!」と思われていたことでしょう。。この場を借りてお詫び申し上げます。(おそいか・・)

ある時となりのおばあさんに、

「息子さん、いつも関心ねー。」

と言われたときは、仏の私もさすがに腹が立ちましたが(苦)。

よりによってこんな時に、実家の母親は料理本をどっさり購入(苦)。もちろん、私が喜ぶと思ってのことです。(うれしいのはやまやまですが・・)気がついたら、私もその料理本を見て1人さびしく「バーチャルディナー」をして過ごしておりました。。

そんなこんなで、レントゲンを撮ってやっとOKになったのは「流動食」。

これは前回の術後も食べたので、許可されたからといって決してうれしいものではありません。そのくらい○○イのです。。。

具のないうすーい味噌汁、重湯。でも、食べないと次のステップに進めないので嫌がっている場合じゃありません。

そんな具合で、

「流動食4日」

「3分粥3日」

「5部粥3日」

「7部粥3日」

「全粥2日」

「常食2日」

と、レントゲンをクリアしながらゆっくりステップUPしていきます。

ホントに「食事してるー♪」という実感があるのは7部粥からです。私は5部粥の時に、異常なくらい甘いものが欲しくなり、一日20個位ウェンディースの飴を舐めてしまいました(笑)。

30㌔台に激ヤセしていたので、体が脂肪を渇望していたものと思われます(もちろん自分の勝手な想像です)。なかなか腸が活発に動いてくれず、やきもきしましたがなんとか少しずつ回復に向かうことができました。

あとは病理の検査結果が出て、化学療法のプランを待つばかりです。

約1ヶ月入院していたので、色んな患者さんたちと同室になりました。傍から見ると、食事のステップUPのためだけに入院している期間がわりと長かったので、

「この人元気そうなのに、なんで入院してはるんやろう?」

って思われていたことでしょう(笑)。

入院中に出会った色んな患者さんについては、後日書きたいと思います。(ネタ満載)

******きょうのおかず******

012301 アサリ、ジャガイモのボンゴレ風酒蒸し しいたけとチーズのオーブン焼き

最近、おかずの名前をつけるのに苦心しております。センスの無さを感じます。。

012302 マドレーヌを焼きました。Sちゃんにあげようっと。

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2006年1月20日 (金)

術後

寝ている間に手術が終ってしまいました。(当たり前です)

目が覚めたのは個室に戻った後でした。

頭上には、相方と実家の母の心配そうな顔が見えます。術後の自分を見せたくなかったので、母には来なくていいと散々言っておいたのですが、やはり心配になって来てしまったようです。

口には酸素マスクがついていましたが、開口一番

「・・で、肛門はどうなったん??・・」

と搾り出すように切り出しました。相方は、

「だいじょうぶ!開腹手術で無事終ったよ!」

って・・。

しかしホッしたのもつかの間、鼻と喉にものすごい違和感が・・。丁度U先生が入ってきて、もうろうとした私の側で手術の結果説明を始めました。

「癒着は前回同様かなりひどかったです。腸管が腹膜に強固に張り付いていたので、産婦人科での執刀はムリと判断して、外科の先生に執刀してもらいました。ほとんどの時間を癒着剥離についやしました。その際腸管に穴が数箇所開いたので、修復しましたが当分絶食になります。

左卵巣はきれいに摘出できました。外見上リンパへの転移も無いと判断したので、リンパは切除してません。後は、病理の結果次第で今後の治療方針を立てようと思います。」

前回の手術の名残なのか、腸には一箇所ひものようなもので縛られた所があって、それが私の「腹部の鈍痛」の正体であり、術後腸閉塞の原因でした。(つまり、私が暴飲暴食したわけではないことが証明されました)その部分もきれいにしてもらったので、もう大丈夫だろうって。

相方に時間を聞くと、約5時間かかっていました。片卵巣を摘出するだけなら、それほど時間はかからないはずなので、手術というのはケースバイケースで色々あるんだなーって思いました。今回は開腹手術でよかったです。

先生の話をうんうんと話を聞きながらも、鼻から喉を通って胃につっこまれた管が気になってしょうがありません。これは一体なんなんですか?と聞くと、

「胃の内容物が逆流して肺炎になるおそれがあります。なので、鼻から胃の内容物を外に出すためのチューブを入れてるので、排液がなくなるまでは苦しいと思うけど我慢してください」

って・・。

とにかくこの「鼻チューブ」は想定外でした。喉にあたって痛いし苦しいし、こいつを4日後に外してもらうまではまともに寝ることもできませんでした。背中に麻酔、さらに腹部にも1本ドレーンをつけていたので、点滴棒にたくさん「きちゃない袋」をジャラジャラぶらさげてトイレに行く様は、我ながら不気味でした。

硬膜外麻酔のおかげで術後はほとんど腹部の痛みを感じなかったのですが、この「鼻チューブ」には随分苦しめられました。

逆流を防ぐどころか夜も嘔吐を繰り返したし、ホントに意味あるのか?っていう感じ。

相方は、左卵巣を見せられたそうです。すごく固くなっていたって。

「なんか、なまこみたいやったでー。オレ、ビニールの上からツンツンつついたわ。」

と、ていねいな解説付で(笑)。でもその卵巣、一体どこにいっちゃったんでしょーね??さすがにそれは聞けませんでしたが・・。もらっても困りますけどね。。

術前に引き続き、術後も最低1週間は絶食なので、通算2週間は絶食になります。

この日記をよくご覧になって下さっている方には、私にとってたった2週間の絶食がどれほどつらかったか察して頂けることでしょう(苦)。やっと40㌔に到達した体重も、またまた30㌔台に逆戻りです。髪の毛までパサパサになって、顔は小ジワで一杯です。(いつもにも増して・・。)

一週間ほどで少しずつ管を外してもらい、食事も流動食開始になりました。

ここからは、レントゲンを撮りながら慎重に食事のステップUPを図ります。

続く

******きょうのおかず******

012001 風邪をひいているので、今日はシチューとかぼちゃのサラダです。(食欲はてんこもり)

もう峠は越した模様です。明日はケーキ食べたいでーす♪

******きょうの相方のお土産******

012002 パステルのなめらかプリン(5個も・・)

季節柄、イチゴのプリンが出ています。イチゴ好きには、たまらん時期ですわー。

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2006年1月19日 (木)

手術当日

手術当日は、朝から慌ただしいです。早朝から浣腸されたり、点滴針打たれたり・・。手術着に着替え、白いソックス(エコノミー症候群防止用)を履いたら、午前中はウトウト寝てすごしました。(余裕!?)

正午に相方がやってきました。何をしゃべったかは覚えておりません。

しばらくするとU先生と看護師さんがやってきて、

「じゃ、行きましょうか。頑張りましょう!」

と言われ、ベッドごと手術室に運ばれて行きました。相方は途中のエレベーター前までしか入れません。

「じゃ、行ってくるわ~!」

手を振ってお別れです。相方も、笑顔で手を振ってくれました。自分で言うのもナンですが、ちょっとしたドラマのヒロインのようです。見た目はかなり安っぽいですが(笑)。

手術室はとても寒くて変な感じです。なんか入った途端、夢の中にいるようなそんな感じ。。夢ならもっといいのですが・・。

ライトに照らされながら、頭の中でいろんな事がよぎりました。

麻酔から醒めたら自分はどうなっているんだろう・・。やっぱり人工肛門着けるんだろうか・・。あー、一体いつになったら「元の自分」に戻るんだろうか、いや、ホントに戻れるんだろうか?・・。

周囲は慌ただしく手術の準備を進めていきます。

しかし急に恐くなってしまいました。たまらず口走ってしまいました。

「U先生はいますか?U先生呼んでください!!」

どうも自分はココ一番に弱いようです。

看護師さんが驚いてU先生を呼んできました。U先生も、どうしたん?と驚いています。

「すみません・・怖いです。先生、ほんとにほんとにお願いしますね。。」

U先生は、私の肩をさすって

「大丈夫。1人じゃないから。一緒に頑張りましょう。」

と言ってくれました。こんなとき、正直若い男性医でよかったです。不気味なアキバ系ブサメン医だったら、点滴しょったまま逃げ出したかもしれません(笑)。

U先生の言葉でいくらか楽になったせいか、「痛い」と言われていた硬膜外麻酔もほとんど痛くありませんでした。麻酔医にも、アレレ?痛くありませんでしたかっ?、って驚かれてしまいました。麻酔医としては、こういう時は痛いと言って欲しかったんでしょうか?(笑)。謎です。

いよいよです。前回と同じ言葉でした。

「じゃあ、麻酔はじめますよ~。。すぐ眠くなりますからねー。いーち、にーい、・・。」

一瞬で意識が遠いかなたに消えていきました。

続く

******きょうのごはん******

先日友人宅にお邪魔した際に、お母様においしいシジミご飯をご馳走になりました。

早速まねして作ってみました。

011902 乾燥シジミ、昆布出汁、醤油、酒。なんとも滋味深い味わいです。化学療法中一時退院した際に、せっせと漬け込んだ新ショウガがとても合います。

******きょうのいちおし******

風邪をひいてしまいました・・。気分も凹みます・・。喉がイタイ・・。

011901 鶴屋吉信の葛湯。

子供の頃から、母親がよく買ってきてくれました。今でも私のお気に入りの一品です。

先日入院した際に、母が買ってきてくれたのが残ってました。これ書き終えたら、ごちそうになります。

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2006年1月18日 (水)

手術前日

***1/16の続きです***

4/6が手術なので、前日の5日に手術の準備がはじまりました。

ほんの1ヶ月半前に手術したばかりなので、当然アンダーヘアーは完全復活してません。

なので、看護師さんにダメもとで

「剃毛って、必要ないんじゃないですか?まだ短いし。」

などと聞いてみましたが、あっさり却下されてしまいました。長い短いの問題じゃないみたいです。

前回は、年下の看護師さんが丁寧に「ハンドケア」してくださったのですが、今回はベテラン看護師が担当です。一瞬ヤバそうな感じがしたのですが・・不安的中。ベテラン看護師の手には電動シェーバーが!!(下ネタすみません)

なんていうかもう、シェーバーさばきが鋭すぎてめちゃくちゃ怖いんですよ(苦)。マジで切れるんじゃないかと思いましたよ・・。

恐ろしい電動音を唸らせて、あっという間につるつるに刈上げられてしまいました。ホッ。。

夕方、麻酔医が病室に。手術当日の麻酔の説明です。

前回は全身麻酔でしたが、今回は硬膜外麻酔。当然、術中は全く意識はありません。前回よりディープに効く麻酔で、位置的には背骨の真ん中あたりに麻酔の針を打つらしいです。術後は風船みたいなのを体にぶらさげて、しぼむまで麻酔が効いているんだとか。

ここでちょっとショックなことがありました。

「Kさん、レントゲンみたら背中が曲がってましたよ(笑)」

言われなくても自分の姿勢の悪さは自覚済みでしたが、医師にはっきり言われたのは初めてだったので、少々凹みました。さらに、

「曲がっている人は、針を挿すとき痛いんですよねー。。」

余計なこと言わんといてくれよと思いつつ、やっぱ不安なのであれこれ質問しました。でも麻酔医曰く、この硬膜外麻酔とやらは素晴らしい麻酔で、術後は本当に楽なんですよ~と、嬉々として延々この話が続きました。

挙句の果てに無痛分娩の話まで始め、うちの嫁さんも無痛分娩でした、親戚も皆そうです、日本の分娩は遅れてるだのと・・(^^;ほとんどオタクですよ・・。ま、私も出産することがあれば、是非検討したいものですわ(笑)。

夜は相方を交えて、主治医のU先生と翌日の手術のためのカンファレンスです。

今回は激しい癒着が予想されるため、ムリをせずに開腹手術になるとのこと。左卵巣と、大網っていうお腹に垂れ下がってる膜?みたいなものもついでに取るみたいです。

ひととおり、同意書等に目を通した後、衝撃のひとことが待っていました。

「実は、Kさんの検査フィルムを外科医に見せたんですけど、あまりにも癒着がひどいんで、腸の癒着を剥離出来なかったら(奥にある卵巣を取るために)腸を切除しないといけないかもしれないんです・・」

っていうことは・・・

「その場合は人工肛門の可能性もあります。」

・・またまた人工肛門の話が・・。何度も説明するようですが、こういう時の説明は一応最悪の事態を想定しています。でも、やっぱ人工肛門は・・。嫌だ・・。まさかとは思うけど・・。

「今私が人工肛門を拒否したら、手術はどうなるんですか?」

と聞くと、

「・・左卵巣の摘出はあきらめて、ガンと分かったまま経過観察になりますよ。」

って。

それは確かに困ります。でも、人工肛門もとっても嫌です。話では、こういう場合は2年位後に、腸をつないで「自前の肛門」を復活させることが出来るらしいです。でも、それもなんだか・・。

「先生っ!お願いですから、癒着を剥いで私の左卵巣を取ってきてくださいねっ!!頼みますよホントに!」

真面目なお願いです。U先生は、そりゃ頑張りますよー、って言ってたけど。。

しぶしぶ「やむ得ない場合に限り人工肛門可」としましたが、どうも気持ちは晴れません。

病室に帰ろうとしたら、U先生が

「Kさん、なんか前回の手術前と違って今回は余裕感じるね。前は何言っても不安そうな感じだったよ。」

って。

・・余裕なんて全くありませんが、一応作り笑顔で返事しました。

続く

******きょうのおかず****:*

011801 かんぱちの刺身、おでん風煮モノ、味噌汁。

天然のかんぱちでした(^^)ウマー!

******きょうの相方のお土産******

芦屋タカトラのシュークリームを買ってきてくれました。

011803 キャラメル風味、レアチーズ風味・・・

ここのシューは、けっこう皮がごついです。

そのうち「***きょうの相方***」っていうコーナーを作ろうと思います。(誰も興味ないか・・)

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2006年1月16日 (月)

術後腸閉塞

・・・・・精密検査の続きです・・・・・

一時退院している間、ずっと食後の腹部鈍痛に悩まされる毎日。

「病院に連絡したほうがいいのか?」と痛む度に悩みましたが、貴重な自宅でのフリータイムを無駄にしたくないので、痛むと横になって出来るだけ我慢していました。

3月31日。

朝から腹部が痛みます。

いつもの様に横になって過ごしますが、夜になっても一向に痛みが引きません。30秒ごと、周期的に胸を押し上げるような強い痛み。

「このままでは眠れへん・・。」

へんな脂汗まで出てきたので、夜9時を過ぎていましたが相方に頼んで病院に連絡してもらいました。一応4/4に入院予定になっていることも伝えると、

「それなら、入院の準備をして今すぐ来てください。」

との返事が。

「シマッタ!!」

あと4日あった「フリータイム」がこれでチャラになってしまったよ・・。激しく後悔しましたが、こうなった以上仕方がありません。病院に着いてレントゲンをとると、そのまま病室に連行されてしまいました・・。

当直だったベテランY先生がすっとんできました。

「先生、夜遅くスミマセン・・。我慢できませんでした・・。」

そう言うとY先生は、我慢するからこうなるんやん・・と笑いながら私を診た後、

「術後腸閉塞やね。症状は軽いと思うけど。とりあえず少し絶食したほうがいいわ。」

と言って、あっという間に点滴をつないでしまいました。

術後腸閉塞とは、手術中の操作や切除吻合した腸管などが、癒着したり狭窄をおこしたりあるいは術後の炎症などのために、腸が閉塞してしまうことです。前回の手術時は、ものすんごい癒着と炎症を起こしていたので、しょうがありません。

こんな風に予期せぬ形で、2度目の入院生活が始まってしまいました。絶食したら痛みは軽くなりました。

翌朝休日でしたが、主治医のU先生が来てくれました。

「コイツ、オレの言いつけを守らず、家で暴飲暴食しやがった!」と思われるのが恥ずかしかったので(実際そのようなことはしてないけど)聞かれても無いのに、

「ちゃんと気をつけてたのに、こうなっちゃいました・・。」

と言い訳じみたことを言ってしまいました。そしたらU先生は、

「・・・・どっちみち6日に手術なんやから、もう手術まで絶食しちゃいましょう!」

って。。。

そ、そんな~!!文句のひとつも言いたいところですが、手術日は万全の状態で挑むほうがいいので仕方ありません。泣く泣く従うしかありませんでした。。トホホ。

前回の術後に1週間の絶食を経験しましたが、絶食と言うのは結構辛いです。

なにが辛いかというと、食事を省くと1日中することがなくて、本当に時間が経つのが長く感じるのです。おまけに点滴の数は多いし・・。踏んだりけったりです。痛みが無いことを考えると、こんなこと位我慢しないといけないのですが、予定より入院が早くなってしまったことがとても損した気分で一杯でした。

うちの姉なんかは、

「あんた、入院に備えてもっと色々したいことあったんちゃうの?ムダ毛の処理とか。大丈夫?」

などと、冗談か本気かよくわからぬメールをよこしてきました。正直したかったのもやまやまですが・・(ムダ毛処理)。

そんなわけで2回目の手術入院は、なんとも慌ただしい幕開けとなってしまいました。

続く

******きょうのおかず******

011702 かぶとカニの豆乳中華あんかけ ひろうすetc・・

かぶの葉が良い仕事をしてくれました(笑)。豆乳が濃厚なので、とても美味しいです。

早く葉野菜が安くならないかなー。

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